INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.96

ドタバタ試合の次のドタバタですby天然無能@J2GKのダイスロールはクリティカルの連発です。

「あのぉ、で、今後自分はどうすればいいんです?正直自分が怖い……」困り果てた顔のスピードがハザードのピーチツリーフィズまで飲み干している。

「あっ!俺たちの酒が……ない!」今更になってソニックとハザードが空のグラスを見て呆然としている。

「ハザードはバックアッパーだったから向こう持ちだが、ソニックとスピードは自腹だな」ワイズがあっさり言い捨てる。

「バックアッパーでも向こう持ちだったんだ……ピーチツリーフィズとスクリュードライバーの2杯を注文しておく」ハザードがいきなり2ドリンクを追加する。

「酔って寝るなよ……」一応ワイズが念を押す。

「黙って氷舐めてます……」ソニックがショックを受けている。

「スピードについては自分の実力を見極めることから始めないと難しい。マッデスの下での訓練次第では身体がすでに対応できているはずなのだが……」ワイズがスピードに助言する。

「まあ、ピークで訓練していたのだから問題はないと思うのだが……」ワイズがスピードに更に一言付け加える。

「走りでは登り勾配に強くなったのと、重装備と銃の制御に余裕が出たというのが印象です」スピードが冷静に戦闘体験を告白する。

「銃声の聞こえ具合は?以前よりうるさいと感じないか?」ワイズが一応尋ねてみる。

「そう言えば覆面で耳を覆っていたわりには鮮明に聞こえていました」スピードが冷静に語っている。

「じゃあ、聴覚はすでに慣れているのか……耳は大事だからな。銃声で戦闘が発生している位置を把握しておかないと戦闘中に孤立する」ワイズが聴覚について尋ねた理由を説明する。

「なんでそういう大事なことを誰も教えてくれなかったんだ!」ソニックとハザードが怒りをぶちまける。

「今度からはもう少し聴覚を大事にします」スピードまでもがそう述べる。

(よくこの連中戦死せずにここまで生きてたな……)ワイズの目が点になる。

「それでサイレンサー付けて曳光弾を抜くという外道を……」ハザードが嫌味な質問をする。

「サイレンサーは単にバランスを取るために付けているだけだ。曳光弾を抜いているのはサイレンサーへの思いやりだ」ワイズが理由を明かす。

「なぜフロントグリップを付けないんです?」ソニックが当然至極の質問をする。

「構え方が嫌いなだけだ。フロントグリップをつけると高重心になる癖がある。それが治らないからサイレンサーで銃口の制御をしているだけだ」ワイズが理由をしっかりと述べる。

「ハミットも同じこと言ってたな。フロントグリップをつけるぐらいならスモークランチャーをつけたほうが安定すると。ただ、リーコンだから曳光弾は抜く。それはルール違反ではないが、スペシャリストの曳光弾抜きはカンパニー機構規定違反では?」ハザードが致命的一言を言い放つ。

「うちのカンパニーでは『サイレンサー装備可能クラスは装備の保護のため、曳光弾を抜く権利がある』と主張して罰則金不払いの手続きを進めている」ワイズがカンパニーと機構側で争っているという事情を説明されて驚いている。

「それでそちらのカンパニーが機構と仲が悪いわけだ……」変にハザードが納得している。

「機構の幹部が裏切っているんだからお互い様だ」ワイズが冷ややかな笑みを浮かべている。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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