Downfall The Empire of Tahjimar
今回から数回はゲスの極みコンテンツです。
第29話 狂人三十六房 (36 Chambers of Insanity pt.1)
「何がお望みですか?司祭様……」キケオムがその正体を示した。どう見ても悪魔だ。ただアノマツと決定的に違うのは強力な悪の魅力を漂わせている所だ。見ているだけで萌えてくる。
愛らしい顔に相反する邪悪な肉体。アノマツの肌と互角の感触の良さそうな滑らかな肌。その矛盾が未知の肉欲を生み出し司祭の身体を蝕んでいく。
「まずはその手で素肌に触れてくれ……」司祭が自らローブの胸を大きく開く。胸に鋭いかぎ爪の生えた手で触れる。
それだけで司祭が甘い呻き声を上げた。
「触れられただけで感じている。撫でられたらそのまま絶頂まで行きそうだ……」司祭がキケオムをとろけた目で見つめ求めている。
キケオムが胸元に手を這わせると激しい胸の鼓動が伝わってくる。
「少し撫でただけで胸が高鳴っている……余計なものを奪ってもよろしいですか?司祭様……」キケオムが顔を寄せて囁く。
「そうして……くれないか?」司祭は過剰な快楽を吐き出さんとばかりに唇を開いている。
「見るからにつらそうだ……」キケオムがゆっくりと柔らかい唇を重ねてくる。司祭が欲する舌が開かれた口の入り口を舐め取っている。
司祭は迷わずに舌を伸ばして絡め取る。過剰な快楽を吸い取られる別の心地よさに数分間は身動きすらできなかった。
「最高のご馳走をいただきました……」濡れた唇を舐め回すキケオムの表情がエロすぎる。
「交われるかどうか、試させてもらえないか?」司祭の理性はすでに薄れ、キケオムと高まりたいという欲望に操られている。
「好みのままに……アノマツさんを指で絶頂まで導いたその指を知りたい……」キネオムが司祭の真横に横たわる。
司祭は徐々にキケオムの中心へと手と指先を這わせていく。アノマツのときは攻撃的な力を感じたがキケオムの場合、自分を攻撃してくる様子は見られない。
指先で入り口に触れてみる。キケオムが熱い息を吐いている。
「感じてるのか?」司祭が意地の悪い質問をする。
「相当遊び慣れているようですね……身体が素直に許している……」キケオムが吐息混じりに答えた。
その言葉が司祭の理性をますます薄れさせ、欲望が司祭を完全に支配する。司祭は指先をゆっくりと淫魔の後ろに差し入れた。
「いい感触だ……魔性の身体の中はかなり心地よさそうだ……」指先で淫魔の身体を感じ取り、司祭は弱いところを時々執拗に責め立てる。
「ああ……気持ちいい……」キケオムが快楽に陶酔した表情で甘い声を上げていた。
最悪の初体験。母親を捕食する巨大蜘蛛の群れの前で人に擬態した捕食者に犯され、はじめての快楽に覚醒するという屈辱とは全く異なる快楽が全身を駆け巡っている。
キケオムは素直に快感を受け入れる気になった。
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