INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.22

危険コンテンツにつき閲覧注意(エロいです……)by天然無能@BL地獄の住人

「州警察の被害者側証人って一体どういうことです?」ハザードが驚きの表情を見せる。

「過去に人身売買組織の犯罪で弛緩剤を打たれた少年たちがコンプトン区内のホテルに監禁され、息絶えるまで客を取らされてあの公園に捨てられた。その手口とよく似ているから州警察が取り分を半分持っていった。と、いうわけで弛緩剤を打たれて仲間に責められた犯罪被害者側の証人となっているというわけ」ハミットが怖い話をする。

「法廷に出るのは勘弁してくれ……」流石にハザードが忘れかかっていた悪夢を思い出し吐き気がする。

「正直忘れかけていた恐怖と屈辱がぶり返してきて気分が悪い……」ハザードが率直な気持ちを吐き出した。

「まあ、当分事件は解決する見込みもないからしばらく休んどけ。朝飯まだなんだろ?もう午後3時過ぎてるけど……」ハミットが珍しく他人に優しく接している。

「午後3時?!」ハザードが驚いている。自分は何時間ベッドで寝ていたのか?そもそもこの街に居ると時間感覚が狂ってくる。

「夜明るいから夜明けに気づかない。目覚ましがないと暮らせない。これをマーケット・ガーデン時差ボケと今は呼んでいる。特別市内は暗がりがない」ハミットが意外な事実を話す。

「そう言えば夜中に散歩していたがスマホを平気で見ていたな……」ハザードがそう言えば夜にしてはやたらと明るかった気がしている。

「特にパークは24時間営業地域だからね……」ハミットがパーク地区の特殊さを語る。

「じゃあ夜遅くでも夕食に間に合うんだ……」ハンバーガーを食べながらハザードが尋ねる。

「前のファミレスは24時間営業だし、酒場も始発の5時まで開いてる。暇だったらカジノとダンスクラブも24時間営業だ。ダンスクラブの入場料は午前5時から午後5時までは半額になる」ハミットがシェークを飲みながら説明する。

「なんかやたらと詳しくないですか?先輩……」ハザードがあの真面目なハミット先輩がパーク内のナイトライフに詳しいことに驚いている。やはり都会は人を変えるのか?

「うちのカンパニーはパークのセキュリティーも請け負っている。黒服の派遣からイカサマ師を見破るとかあとはカジノ最強のディーラーもうちのカンパニーの人間のサブビジネス。そうと分かっていたらカジノには近づかないな」ハミットが仕事上知っただけと説明する。

「あのぉ……なんでやっと今更Baまでたどり着いたんです?」ハザードが首を傾げる。

「格付けと収益は一致しない。それに利益はほとんど先行投資する。それがうちのカンパニーのやり方だから格付けはあえて低めに装っている」ハミットがフルメタル・セキュリティーの商売のやり方を説明する。

「と、いうわけでこのホテルの予約データのバックアップもうちのカンパニーの情報担当が取っているのだが……説明してもらおうか?シングルが空いていたのにダブルをとった理由を……」ハミットが顔を寄せてくる。

ハザードは完璧にチェックメイトされている。ハザードが初めて心から愛した相手がこの先輩だというのは暗黙の秘密だったはず……

だが、ハミットの初恋の相手もハザードだったのである。問題は同性だったという不幸である。この高収入2名が独身なのもそれ以上愛せる相手に出会えないというさらなる不幸が加速している。

「士官学校時代以来だな。忘れようとしていたけどあの動画はまずかった……」ハミットがハザードの身体をベッドに沈める。

「もうどうでもいいです。初めて熱愛した相手とだし、かつて燃え上がった仲だから……悪い記憶を消すのにちょうどいい……」そのままハミットに身体を委ねるハザードの目は完全に抵抗する意志がない。

「オーシャンビューの部屋を取るあたり、相当期待していたようだけど?」更にハミットが言葉で追い詰める。

「そのとおり。相当期待してました。もうどうされても結構です……っていうか、どうにかして……」結局相思相愛の2人はそのまま熱い夜を過ごすことになった。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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