INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.24

今回は前置きです(by天然無能)

「あ、チーバスくん?」シャオリがベルボーイに声を掛ける。相手はフルメタル・セキュリティーの若手でベルボーイをしつつホテルの警備をしている若手のチーバスである。

「あ、なんですかシャオリさん?」チーバスが笑顔で答えている。

「お前のボスのワイズがあと数分でマスターキーを持ってくるってキレてるんでハザードとハミットの部屋番号を教えてほしい……」シャオリがそう告げた瞬間にチーバスは顔面が蒼白になった。

ワイズはやると決めた事は非常識でもやってしまう性格がある。融点は高いがその融点と沸点との間が殆ど無い性格である。

つまり冷静さを欠いた直後に爆発するという極めて危険な性格である。

「お客様少々お待ち下さい……」チーバスはフロントに話をつけると内線電話でハザードとハミットの部屋に電話をする。

「ハミットさん、ボスがガチギレしてます。今すぐボスに電話してください!シャオリさんからの伝言です。このままだと自分もシャオリさんもマスターキーの餌食になります!」チーバスの語調からこれは本当だ。

歯を震わせながらハミットが携帯電話の電源を入れると着信履歴が50回を超えていた。

(これは最悪の事態だ……どう取りつくろえばいいのやら……)ハミットは恐る恐るワイズに電話を入れる。

30分以上説教された挙げ句、ハザードを州警察本部まで連れて行くなどハザードの面倒を最後まで見てろと脅された。

(最悪……)ハミットは怒りの電話が終わるとそのまま電話を床に落とした。

結局ハミットはパークエリアから徒歩3分の州警察本部までハザードを送っていった。もちろん警備業務なのでホテルを出る前にオフィスに寄り、コンパクトタイプの自動拳銃を装備してからホテルに戻って州警察本部まで戻るという面倒な手続きを踏まされた。

尋問を受けるハザードも気になるがこの任務については「給料なし」と人事担当のケニーズから言われている。

一度の過ちとは言えあまりに代償が大きすぎた。ハミットは州警察本部の待機室で猛反省した。

「君、フルメタル・セキュリティーの戦闘員だろ?尋問は長引きそうだ。ただ証人は冷静に質問に答えている。その間にうちの特殊部隊と射撃をお手合わせいただきたい」州警察の特殊部隊員が意外な話を持ちかける。

「銃と弾丸はそちらのレギューレーションに従わせていただきます」ハミットも気分が滅入っていたのであえて不利なルールを選ぶ。

「強気だなさすがチーム2の隊長だけある。銃は.38口径通常弾のリボルバー、弾薬はホローポイント(HP)だ」

「了解します。練習なしの6発勝負でいいですね?」ハミットが更に強気に出る。

「標的は不稼働、時間無制限の集中力勝負で決定だ」特殊部隊員が合意する。

こうして地下のレンジで射撃大会が開始される。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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