INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.30

INSURGENCYですがsteamで特売中!by天然無能@FPSとShooterは暇つぶし

「それは確かに理にかなっている」捜査官が感想を述べる。

「実際に麻薬で高揚しすぎて戦闘中に異常行動をとり、敵対カンパニーに射殺された同僚は見飽きるほどでした」シナーがコンプトンズ時代を振り返る。

「今も麻薬を常用している戦闘員に心当たりがあるか?」捜査官が質問する。

「今の構成員とは連絡すら取っていません。自分の携帯電話番号も転職のたびに変えている。だから現在の状況は恐らく敵対カンパニーのほうが熟知していると思います」シナーが率直に答えた。

「実は最近のコンプトンズと交戦した諸カンパニーから報告が上がっている。少数のカンパニー側戦闘員に多数の味方戦闘員を巻き込む自爆攻撃を行うとか、踊ったまま射殺される戦闘員等、明らかに常軌を逸した行動を目撃した者が多数現れている。ワイズからも数例の報告がある」捜査官が裏事情を話す。

「なお、君の報告した『ディストリクト』は先月そちらのカンパニーによって掃討されたがその時点で弾薬は多数確認後破壊したが麻薬類は見つからなかったそうだ」捜査官が補足する。

「『ディストリクト』を落としたとは……」シナーが驚きを隠せない。

「そちらのカンパニー戦闘員の負傷者2名の救助停戦交渉が決裂した。コンプトンズは楽勝だと思ったがむこうの損害が大きかった。しかも負傷者2名も奪還した上に身代金も払わずに済ませた。それがフルメタル・セキュリティーの本気だ」捜査官が「ディストリクト」掃討の経緯を説明する。

(ルーキー扱いが長いと思ったらそれか……)シナーは転職先の真実を知り内心言葉を失った。

「チーム2隊長のハミットは怪我が治っても未だに『コンプトンズを完璧に叩き潰す』と未だに怒りが収まらないそうだ。やりかねないだけにカンパニー側も頭を抱えている」捜査官でさえも怖気づいている。

そのハミットが暇そうにしていると特殊部隊長がリターンマッチを要求してきた。条件は固定式の標的をG3A3ライフルの20発のシングルショットで射抜くという条件である。レンジはライフルレンジである。対戦相手は特殊部隊所属のスナイパーだ。

「喜んで受け付けます。G3A3ならカンパニーで撃ったことがある」ハミットが再び挑戦を受ける。弾薬は跳弾防止のために貫通力の弱いHP(ホローポイント)を使用する。

「今度はヘビーアーマーとゴーグル、ヘルメット着用だ。インドアレンジは跳弾時の危険が高い」特殊部隊帳が提案した。

「了解しました。装備を貸していただきたい」ハミットが借りた警察装備を身につける。前職がライフルマンで重装備だったため慣れている重量だ。

標的難易度は並のやや難といったレベルとなっているが双方ともにアクセサリー抜きでの勝負ということにした。

コイントスの結果でハミットが後から撃つことに決定した。先に撃つ特殊部隊のスナイパーのライフルの銃口が緊張感で震えている。

コイントスで負けたプレッシャーからかスナイパーは1発目を外す。

ハミットは可もなく不可もない射撃で的を射ぬいた。

スナイパーが2発目を的にヒットさせる。しかしアクセサリーなしは辛いようだ。

ハミットも強力な弾丸の制御にやや難があったのか、2発目を外す。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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