INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.36

今回は腐った恋愛の物語です(閲覧注意)by天然無能@冬眠開始

「彼を保護した時にはすでに彼は狂気の寸前にあった。自主退学を進めたほどに精神的に傷ついていた。何をされ続けていたかさえ語る力さえ残されていなかった」ハミットがハザードを保護した直後の状態を証言する。

「だから無言で僕のプライベートを見せてました。あの時期は自分でも無理するほどに真面目な学生生活を行っていた時期でした。無論、身体も鍛えてました。士官学校ですべき事を理解させる手本としてね。自分でも正直一番つらかった。僕は本来そんなに真面目ではないですから……」ハミットが自身を冷静に分析する。

「そうしたら証言者が自分を信用してくれました。3ヶ月の真面目生活はこうして終わりました」ハミットが時間経過まで記憶している。

「自分の限界も3が月が上限だと理解できました。ただ最初に証言者の告白を聞いて正直自分が狂気に陥る寸前まで追い詰められるとは……」ハミットがここからの苦労を話す。

「最初から性犯罪課や組織犯罪課の捜査員になる警官はいない。まずはパトロールから経歴を開始する。学生の仕事としては上出来すぎる」捜査官が感心している。

「ただその先でお互いの人生が破綻をきたすとは予想外だったし後悔すべきかどうなのかは未だに判断がつきかねている……」ハミットがここから驚愕の展開を語り始める。

「証言者の告白は『愛がなくても俺の身体は快感を覚えるし無意識に反応してしまう。それを覚えてからは抵抗せずにさっさと相手を満足させて休息することだけを考えていた。自分の意思もプライドも全部忘れていた。日中の教科と実技演習だけが人間だった時間だった』そう彼は語り始めました」ハザードが告白した内容を覚えているあたりハミットも相当なトラウマを抱えていると捜査官は感じ取った。

「僕も彼に言いました『求めているものが得られなかったから僕も寮の中で喧嘩に明け暮れていた。その時自分で気がついた。自分は心から暴力的でしかないのだと……僕が自分らしくあったのは他人を痛めつけているときだけだった』そう伝えたら彼が自分を憐れむように見つめていた……」ハミット自身も性格的問題を冷静に把握していたことから相当に苦しんでいたと思われる。

「『先輩とは気が合いそうだ。愛を必要としない一点で……』証言者がそういった瞬間、お互いが本当は同じ問題を抱えていたことに気づきました。自分でも正直その時は頭の中が真っ白になった」ハミットがその時の衝撃を生々しく証言する

「『だったら恋愛感情抜きでやっていけるな……』そう言ってその夜は終わりました。でも2人はその後の運命を正しく見据えていなかった……」ハミットが人生の破綻への躓きを語り始めた。

「その後お互いに気が合うと言うか……その友情からスタートしたのが恋になり愛になるのにそんなに時間はかからなかった。『遊びで一度やってみる?』後輩の冗談を真に受けて僕はそのまま彼を一晩抱いてしまった。お互いに最高の一晩を経験した。信頼を通り越して愛情があったから何でも許していた。そこから自分の卒業までこの関係は続いていた」ハミットが馴れ初めと一気に炎上した恋愛を全て語った。

「男と女の話なら感動的なのだが……」流石に性犯罪課の担当官も言葉を失った。

「自分の卒業後は両者ともに『同じカンパニーには所属しない』という誓いを結んだ。恋愛感情は職場に持ち込めば命取りなことは理解できていた」ハミットが卒業までの話をする。

「ただ士官学校4年次をおざなりに過ごした代償は大きかった。カンパニーに入った直後に教官から地方のB-カンパニーに修行に出されました。しかも士官学校の直ぐ側に……」ハミットがカンパニーで最初の失敗談を語る。

「当時の教官は『モーゼル』さんでそのモーゼルさんと互角かそれ以上の鬼教官『アイゼン』さんのもとで脇の甘さを指摘され、基本からやり直す2年が続きました」ハミットが教官の変更とその後の苦労談を語る。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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