INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.37

(ついにINSURGENCYのMod製作始めました……)by天然無能@ゲー廃

「ある意味羨ましいな『モーゼル』と『アイゼン』といえばカンパニー教官でも最高に厳しいことで有名だ。カンパニーをいくつも再生した凄腕だ……」性犯罪課に所属していても治安関係者の間でこの2名の教官は別格らしい。

「『モーゼル』は喧嘩屋からカンパニーの隊長、カンパニー教官まで出世した叩き上げだ。武道のスタイルはフリースタイルのストリートファイト。だが士官学校時代は全ての武道の達人が倒せなかった最強のストリートファイターであり。ガンシューティングの腕も正確無比だ」治安関係者ならそういう印象を抱いて当然の伝説の傭兵が「モーゼル」である。

「『アイゼン』は甘いところがない。そのかわり確実に甘ったれを叩き直すという厳しさに評判がある。その『アイゼン』と『モーゼル』が一緒に組んだ時にはお互い納得行くまで大乱闘だったと聞いている。まあ気性の荒さは同ランク。射撃の腕はモーゼルが遥かに上だったそうだ……」治安関係者の間で伝説と化したこの両者の争いだが、お互いの目的が同じだったことから今では打ち解けているようだ。

「その評判に偽りはないようです『アイゼン』教官にたっぷり射撃の修正と位置取りのやり方から叩き直されました。でも目の先に士官学校があれば休日は何をしていたかはご察しのとおりです」ハミットがその時期にも両者の関係が続いていた事を告白する。

「治安筋では有名だ『モーゼル』と『アイゼン』はお互いに気性が荒いが実は気の許せる教官仲間だと。恐らくどちらかが証言者の精神的不安定に気づいて君を士官学校のそばに送った」性犯罪課の捜査官が「モーゼル」と「アイゼン」が裏で手を組んでいるという事実を話す。

「内心薄々感じていましたし、あの時点で今のカンパニーにいてもチーム2にすら加われなかったからいい2年間を過ごしました」ハミットも内心気づいていたらしい。

「カンパニー機構の異常に気づいているのはカンパニー単位だけではない。カンパニーに雇われている教官のなかでも勘の鋭い者もまたその異常にすでに気づいて独自策を講じている。これはマーケット・ガーデン州が5つのカンパニーを抱えているから理解できる」どうやら治安筋では教官筋でもカンパニー機構の異常に気づき始めているという見解らしい。

その頃ワイズは休暇の最終日にシャオリとユートスに呼び出された、というより先方が迎えに来た。しかも真夜中である。

正直ワイズは機嫌が悪い。だがシャオリとユートスの表情が遊びではないことを感じ取るのは秒単位の出来事だった。

「ブラック&イエローのリーコンのことで話を聞いたが理解できない。もう一度聞き直したいから立ち会ってもらいたい」シャオリが頭を抱えている。

「医学的な話だな……」ワイズがシャオリに告げる。

「その通りだ。だが自分の頭では理解不能で意味不明……」シャオリが苦悩している。

「俺も理解不能で意味不明だ。それほど難しい話をされた……」ユートスまでもが口にする。

「と、いうわけでうちのカンパニーのメンバーの頭脳では理解不能で意味不明な解説を医療チームから受けたのだが……」ユートスが完全に参っている。

「そう言えば銃創にしては長いな……」ワイズも確かに疑問視する。

「ああ、普通の症例ではないらしい」ユートスの方が話を理解できたらしく、その話を口にする。

「ワイズの初期措置には問題はなかった。いや、適切な措置はされていた。だがそのときにはすでに遅かった。すでにスピードの全身に未知のウイルス感染が進行しきっていたらしい」ユートスが理解できる範囲で説明する。

「なるほど……で、まだ抗生剤は効果ある?」ワイズがユートスに尋ねる。

「そこから先の説明がすでに理解不能で意味不明……」ユートスまでもが頭を抱えている。

「しょうがない、飯おごれ。今すぐそっちに行く」ワイズは着替えて病院に向かうことにした。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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