INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.45

ノリンコ半端ないって、めっちゃかっこいいラインナップ揃えるん、そんなんできへんやん、普通by天然無能@ノリンコM1911シリーズ萌え

「ナゾニク、強制送還便が決まった。これがチケットだ。間違えても『出国』に向かわずに『外交官』から出国手続きをしろ」マーケット・ガーデン州警察の国際犯罪課の捜査官が流暢な英語でナゾニクに伝えた。

(やりぃ!正規エアラインのファーストクラス!食事付き!)チケットを見た途端にナゾニクがニコニコと笑っている。

「ナゾニク、まあ二度と会うことはないと思うが、預金は一から稼ぎ直せ……」ワイズが握手をしながら痛烈な一言を捜査官と互角の流暢な英語で言い放った。

「まあ、俺の祖国は仕事が多い。さっさと稼ぎ直してモナコあたりに家を買う」ナゾニクがワイズに言い返す。

こうしてナゾニクはマーケット・ガーデン国際空港から帰国の途についた。

ナゾニクと入れ替わりに捜査官の後ろからブラック&イエローのチーム1隊長グランデが顔を出す。

「意外と早く回復しましたね……」ワイズがグランデに声を掛ける。

「薬物中毒からは回復したのだがあいつの身体が忘れられない……」グランデが本音を口にする。

「正直一生抱き続けたい……」グランデが更に付け加えた直後にハミットが空港備え付けカートでグランデを轢いた。

ハミットの目が完全に敵対モードに突入してグランデに喧嘩を売っている。ハザードの顔面から血が引いている。

「それは……後日話し合って決めることとして、薬物中毒でも記憶が飛ばなかったおかげであの場所に立ち会っていた連中の顔でちょっと奇妙な奴の顔を忘れられないでいた」グランデが犯行グループの中の奇妙な男の話をする。

カートで轢かれたグランデの膝と肘には青いあざが出来ている。

「そいつの色素はほとんど失われていて、まるで怪物か何かのようだった。俺とハザードの行為を見ながら口から牙がチラホラと見えていた」グランデが話を続ける。

「俺たちが疲れ果てて身動きできなくなるまでハザードを弄び続けた後、そいつはピエロの仮面をつけて立ち去った」グランデが目撃証言を語る。

「あのぉ、ここ空港のロビーなんですけど……」まだ若いが早熟なコロップが顔を真っ赤にして言った。

周囲がこの痴話に聞き入っている。一行は慌てて逃げだした。

「話の続きはその気が起きないほど雰囲気が悪いところでしてもらおうか?」ブラック&イエローのとばっちりで仕事を押し付けられて怒り心頭のフナッシがグランデを睨みながら告げた。

こうして一行を迎えに来た装輪装甲車はマーケット・ガーデン市内でも最もセキュリティーの高いパーク内分署へと向った。

「実はフロントライン・コープスの警備隊がしっかりガードを固めていたのにスピードが病院から脱走した。しかも数人を素手で殴り倒しての脱走だ。スピードの腕力でフロントライン・コープスの凄腕たちが気絶する一撃を食らえるなんて考えづらいのだが……」パーク内分署の会議室の中でグランデが空港に出向いた理由を語る。

慌ててワイズがシャオリに電話しても繋がらない。通話できない事情があるのだろう。

ワイズは今のスピードが置かれている状況を理解している限りすべてグランデに伝えることにした。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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