INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.57

飲食は控えて下さいby天然無能@右手のベレッタのModdingしようか考え中

「まさかこの患者に脳波計をつけることになろうとは……」ハザードの担当医はすでに医師団状態だ。内科はバイタルの乱れが起きたときに待機している。精神科は万が一のために鎮静剤リストを見つめている。呼ばれていないのは歯科と小児科、口腔外科、産婦人科ぐらいである。

今は脳外科医も帰された。CTとMRIの分析で脳に損傷が見られなかったからだ。

ただ肛門科と外科、消化器科はかなり困った状態に追い込まれた。最初のCTとMRIで患者の直腸に異物が詰まっていることが判明した。

その画像があまりに失笑を誘ってしまう。

「誰だ?この患者の直腸にバナナの皮を置いていった奴は……」消化器科が最初に言葉を失った。早速当直で話し合った結果緊急性はないという結論になった。

ただ肛門科は鉗子で後ろを広げて取り出すと主張し、外科は肛門科が要請すれば切開と再縫合をを行うと確約する。

肛門科と外科の暴走に消化器科が歯止めをかける。

「浣腸か検査用下剤2リットルで妥協してほしい」消化器科ですらこの結論だ。

そこに精神科が見事な仲裁をみせる。

「患者には性犯罪被害による心的外傷の既往症がある。そんなことをしたら完全に人格崩壊するから全部却下する!」精神科の主張でこの3科の撤退が決定した。

そのかわり巻き込まれたのが神経科である。脳波の測定のために呼び出されたがその脳波が異常波形になっている。

「これが原因だな……画像では腫瘍や出血は確認してないはずだが……」脳外科医がすでに画像の精密分析を3Dグラフィックで確認している。

「血液検査では感染症の疑いもない。最初はインフルエンザによる脳混乱だと思ったがウイルス検査では一致する型がない上に白血球数値も健康そのものな数値だ。アレルギーチェックも異常なしだった」検査医からの上がってきた報告はそうであった。

「精神科を呼び出す。患者の脳とバイタルに影響のない安定剤投与で切り抜ける」神経科が精神科を呼び出す。精神科が向精神薬のリストに目を通す。

「ダウナー系で選びたいが体温が高い。脳波の乱れを落ち着けるとバイタルに影響が出る」精神科も困惑を隠しきれない。

「一気に安定を図らずここは影響が出ない程度のダウナーでお願いします」神経科がオファーを出す。

「ああ、結論が一致した。在庫もあるし患者の身長と体重から投薬量も推定できた。ただ長期戦は覚悟したほうがいいな……」精神科医が神経科に答えを出す。

その段階でワイズは6時間も待たされている。1時間後に到着したハミットは5時間待っている。

この2人だがハミットはすでに空腹の極みでの到着で、もともとワイズはエンゲル係数がカンパニー標準の1.8倍の大飯食らいである。

6時間後の院内コンビニはすでに強奪にあったような状態になっていた。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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