INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.90

今年の移籍戦線は先が読めない展開ですby天然無能@G大阪大量放出してますが……小野瀬さん暴騰?!

「一時間後に打ち合わせだって伝える前に部屋にソニックとスピードが消えたのだが……」ワイズが部屋に荷物を押し込んでから待ち合わせ場所のカフェにつくなり皆に告げる。

「それよりあの2人っていつからああも仲良くなったんだ?」ソニックに追い回されていたハザードが首を傾げている。

「どうせ、おまけだから抜きで話しを決めていいとおもいます」一番年下のコーサンが言い放つ。

「まあ、そうだな。俺たちバックアッパーが口を出す必要もなさそうだ。話だけは聞いておくが……」年上格のレオンとガミティが口を揃える。

「まずコーサンはAとCの中間点の森林地帯で新兵たちを各ポジションに振り分けてくれ」ワイズがチームAの第2ライフルマンのコーサンに告げる。

「了解した」コーサンが作戦図を見て返答する。

「俺はCを制圧したらDに相手を引き寄せてから様子次第ではコーサンの隊と合流する。その間はリーコンのハミットがCに送り出す部隊を仕切って欲しい」ワイズが途中で指揮系統のトリックプレーを指示する。

「了解した。つまり『釣り』でCを薄めると?」ハミットがワイズに笑みを返す。

「まあ、俺たちお得意のトリックを使う。俺はDを取った後ですぐに消える。無論Cではなくコーサンの部隊との合流だ。そのときにCの攻撃が薄まったら全員がCを完全制圧して再び俺がDを取る」ワイズが作戦概要を說明する。

「もしCの攻撃が厚かったら?」ハミットが念を押す。

「一旦陣地を手放したと思わせて俺とコーサンでDを取る。その間にハミットがCの戦力が薄まったと判断したらCを制圧してE攻略へと向かってくれ。こっちもその時はDである程度敵を排除してからE制圧へと向かう」ワイズが衛星画像を棒で指しながら說明する。

「Bに敵が入り込む可能性は?」コーサンが尋ねる。

「それを防ぐために度々Dを取りに行く。おそらくBに割く戦力は敵にはないだろう」ワイズがB地点を取られるリスクが薄いことを說明する。

「なるほど、つまりDがフェイクでC本命。でもDを取られば敵はフェイクを追いに行く。そこをCとDに散開した部隊で挟撃か……」レオンがコーヒーを飲みながら関心深そうな様子で見入っている。

「大したものだな、数年でここまで入念なフェイクとトリックをできるようになるとは……」ガミティがワイズの成長ぶりに感心する。

「1年は仮任官とはいえ3年も指揮を取っていれば、フェイクとトリックで切り抜ける悪い癖がついてくる」ワイズがニヤリと笑う。

「そこは教官のモーゼル譲りだな……」レオンが悪態をついている。

「それから俺とハミットは曳光弾を装填しない。サイレンサーが痛むのもあるが居場所を隠したい」ワイズが更に姑息な手を行使する。

「まあ、二人の射撃の腕なら誤射はないがひどいハッタリぶりだ……」ガミティが呆れ顔で言っている。

「最後は俺とハミットは『逃げ』のために発煙手榴弾を持っていく。コーサンはお好みで選んでくれ」ワイズが一通りの説明をする。

「話を聞いているだけで極めて用意周到な騙しだな……」レオンがあっぱれと言った様子である。

「まあ、負傷と戦死合計20以内で作戦を終わらせたい」ワイズが最終目標を述べる。

「口を挟むようで悪いのだが、それはピークの最低犠牲数25をかなり下回ることになるのだが……」ハザードがワイズの自信を試している。

「コンプトンズのプロフェッショナル・ギャングより相手はレベルが低い。初心者相手だから徹底的な負けで終わらさなければ意味がない」ワイズが結果へのこだわりを強調する。

「そうすれば次のリゾート地の襲撃は他のカンパニーにとばっちりが食らうわけだ……」ガミティがその先を計算した。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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