INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.97
サッカーでCrunchポジションを取ることは皆無ですが、INSURGENCYで立っていると確実に撃たれますby天然無能@猟友会から逃走中(本日の新作)
「あ、ハミットからSMSだ……」ハザードが楽しみそうにメールを開くがすぐに表情がかき曇る。
「どうした?ハザード?」ワイズが尋ねる。
「やはり機構の裏切りは本当だ。俺たちではなく別のカンパニーが『ハイト』鎮圧に回された」ハザードが怒りの表情を浮かべている。
「ほぼ予想通りだが、どこのカンパニーが請け負った?」ワイズがハザードに尋ねる。
「ワンソウル・ブラザーズだ」ハザードがそう告げた瞬間に皆の顔がかき曇る。
「ベテラン揃いといえば聞こえはいいが、戦力的にはA-といったところだ。特に今年は戦力確保に手こずっているという噂も聞く」ワイズがチーム1隊長会で聞いた話を暴露する。
「俺がここで働いていた時と別段戦い方に変わりもない。つまり敵に手口が知れているだけに力押しで攻めきるしか勝目はないな……」ハザードの懸念はほぼワイズの意見と一致しているようだ。
「かなりの犠牲を払うことになるだろう。それでも勝てば結果良しだが……」ワイズが最悪の事態だけは避けてほしいと願っている。
「これはハミットが後輩のマキートから来たメールが情報源だ。ワンソウルでの初陣らしいがいきなりサポートで機銃を担いで戦うそうだ」ハザードがメールを読み直す。
「マキートはライフルマンが本職だ。前線おしあげを任務とするライフルマンとそれを背後から後押しするサポートでは役目が異なる。それに気づけばいいのだが……」ワイズがさらなる懸念を押し示す。
「チーム2の第2サポートらしいが第1サポートが倒れれば負荷がかかる。実際、スピードがやられたときも第1と第2のサポートがその場にいなかったのが問題だった。チーム2のスペシャリストでフォローするには無理があった」ハザードがあのときの戦闘を振り返る。
「サポートを待たずに飛び出した自分の無策が悔やまれる」スピードがそれを聞いて落ち込んでいる。
「後日戦闘レポートを見たがあのときチーム2のサポートは両方共後頭部を殴られて敵の捕虜になっていた。ああするしか他にはなかったがその時勝負は決していた」ハザードが戦闘の真実を語る。
「セカンダリーを持っていなかったな?」ワイズが盲点を突く。
「ああ、あれ以降は常に持っている。と、いうか俺とソニック、スナイパー以外はセカンダリーを持ち歩かない主義の奴が多すぎる」ハザードが愚痴をこぼす。
ハザードとソニックは常に最後の1人になるため部屋の中では銃声の小さい拳銃を愛用している。無論ワイズも相手に合わせて銃を持ちかえる主義である。
特に屋内に隠れている時は拳銃で数人仕留めたことは数え切れないほどだ。そして大抵は気づかれぬまま窮地を脱して味方と再合流して一から仕切り直すという算段だ。
「あの、言いにくい話なんですが……実は複雑な事情から、マッデスの全てを知ることに……」知らぬ間にハザードのピーチツリーフィズを口にしているスピードが重い口を開いた。
「俺のピーチツリーフィズに手を付けたことか?」ハザードの目が怒りを隠していない。
「実は作戦のご褒美に与えられたのが夜のお楽しみタイムだったんだ……奥手だった俺にはあまりに刺激的過ぎてそれからは一種の中毒に……」スピードがマッデスと関係を持っていたことを告白した。
「今ではあの男に未練はない。単調なプレイでは満足できない。ただマッデスは高まってくると口が軽くなる。いろいろなことを自分を責めながら自慢してた」スピードがマッデスの性癖を暴露する。
「その内容は全部ザスパークとモーゼルさんに告ったよ。外見はまさにモンスター。長い舌で喉を深く責められるのは好きだった。それだけかな……あの男に未練があるとすれば……」スピードがかなり変態嗜好に陥っていることにハザードが何故か顔を伏せた。
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