深淵の王子様と旅の仲間たち
ツンデレ王子のポンコツ冒険記第2話(サーバ負荷になっているだけのクソコンテンツだ)
その2:深淵の王子様を悩ます「例のアレ」(前篇)
アレアウィンが「例のアレ」について知ってしまったのは「そういうことに興味を持つお年頃」のことだ。
読み書きに事欠かない王子が宮殿の書架で「そういうことに関する書物」を探して見つけたのが「例のアレ」に関する書物だ。
「エロい……エロすぎる……でも……したい!」初めて読んだ時は真ん中ぐらいで鼻血を吹いた。そして完読してからは「儀式がしたい」という煩悩に取り憑かれて今の今までそのままだ。
「母上、例の儀式について告っていただけませんか?」お年頃のアレアウィンがそう尋ねてきた時、母親は昔を懐かしんで息子に儀式の感想を更に生々しく語ってしまった。
アレアウィンの母親もまた「例のアレ」で頭のネジがほとんど外れたどころか、今では深淵の一族の一員だ。今でも夜は夫婦ともにご盛んだ。
アレアウィンが「例のアレ」の生々しい話を喜々として語る母親の姿を見て「自分の両親が史上稀に見る『エロ魔王とエロ魔女』という噂」が事実であるという迫真……じゃない、確信を得た。
ではアレアウィンの生涯を脱線させた「例のアレ」について母親が語った内容を説明させていただこう。
アレアウィンの母親の村が即金を必要としたオークの一族に襲われた。オークの一族は亡者との戦いで損失を出して補強を必要としていた。
傭兵を雇うには軍資金が必要だ。それを稼ぐために人間の女性をさらって置屋を営む山賊に売り払うことにした。まるで時代劇の手篭めである。
なお、山賊と蛮族では生き方が違う。山賊は亡者から逃げ出す上に、オークとも戦わず、いかに自分の利益を図るかしか考えていない「反社会組織」だ。許すまじ……
他の女性たちは山賊の買い取れる金額だった。だが、美男子アレアウィンの母親、当時15歳が高嶺の花になってかは想像に難くない。
そこに現れたのがアレアウィンの父親である魔王の使いである深淵の召喚士だ。すぐにボスに「極上の少女が市場に出ています」と使い魔を送るとすぐに極上のダイヤモンドがいくつも届いた。その総額は金貨1000枚相当。魔王にとっては城を一つ作る程度の資金だが、山賊にしてみれば見たこともない金額だ。
こうして売買が成立し、魔王はアレアウィンの母親を手に入れた。
透き通るような白い肌に情熱的な黒髪の少女は魔王の姿を見て怯えている。魔王もまた、他の深淵の一族を恐怖させるほど冷たい美貌の持ち主である。
恐怖を誘い、配下に忠誠を誓わせるほどの美貌と威厳を備えた魔王。それがまだ未体験の少女に迫りくる。
少女は恐怖と一目惚れですっかり精神的に混乱し、目の前が霞んできた。本音では「パないイケメン、このままゲットできれば最高じゃん?」なのだが、それを口にできないほど身体が震えている。
「恐れない者はまずいない……だが、お前は我が子を孕むための者。さあ、この果実を口にしろ」鋭い爪の生えた指先が少女の唇を押し開き、丸い物体を口にねじ込み喉へと送り込む。
少女が飲み下してから数分後、身体が熱を帯び、うずき始めた。自分の内側が変わっていく感覚に少女は戸惑い更に混乱する。
「果実の効果が強いな……よほど身体が欲しているのだろう……」肌を紅潮させ、見開かれた瞳から涙を流し、開かれた口からはよだれを流す少女の顔を見て魔王が笑う。その両脚の間は破瓜していないにもかかわらず、すでに内側を満たし、外側にどくどくと液体を溢れ出している。
「な、なんか変……脚の間が……止まらない……」口を満たすよだれを吐き出しながら少女が違和感を訴えた。
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