INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.0
ラノベにしてはハードコアな内容になっております。(天然無能より)
2020年代初頭、自由主義市場の破綻により多くの貧困階層が形成され犯罪が大幅に増加した。
この時代に一番稼げる仕事はカンパニーと呼ばれる民間軍事会社の戦闘員になって、破綻した政府の代わりに犯罪に対処することだった。
カンパニーの戦闘員にはある程度の武装が許された。ただしカンパニーの戦闘員が犯罪組織に関与することは厳格に禁止されていた。
カンパニーもまた犯罪組織から仕事を請け負うことを禁止され、営業範囲外でのビジネスも先方の地域のカンパニーの了承を必要とした。
カンパニー間の戦闘もまた禁止事項である。誤解からこの戦闘が生じた場合、当該カンパニーの格付けがカンパニー機構によって降格処分を受けることになっていた。
カンパニーは企業の設備のほか。カジノや高級リゾートパークなどの警備を主に請け負っている。
カンパニーに対して犯罪組織は「INSURGENTS」というゲリラを雇って対抗した。
「INSURGENTS」は貧困階層の出身だが、麻薬の常用や汚染地域での居住などで正視しがたいほどに肉体が変異している者が多く、多くは覆面の下にその顔を隠している。
「INSURGENTS」は中間層以上に対して異常なまでの憎悪を抱いていた。しかし彼らの憎悪を利用するのは富裕層の悪人であるという矛盾に彼らは目を背け続けている。
「INSURGENTS」の社会復帰を支援することはカンパニーにも許されているが彼らを利用して犯罪組織の仕事を請け負えばカンパニー資格を即剥奪されるルールになっている。
カンパニーへの就職の早道は私立の幼年学校と予科学校を卒業してその間に軍事訓練を終えることだ。
政府の士官学校が破綻した代わりに私立の士官学校もカンパニーの手で多数設立された。そこでも軍事訓練を終えることが可能である。
一般校からカンパニーへ就職するのは極めて困難とされている。
カンパニーの中には貧困階層の子供の健康増進に勤めている企業も少なくはない。運動と学問に優秀な児童はカンパニー傘下の幼年学校や予科学校への給費入学への道がひらけている。
あとは喧嘩屋として名を上げることだ。幼年学校や予科学校に入学できるチャンスに恵まれなければ喧嘩屋として名を馳せてカンパニーの訓練生として就職する道も開けてくる。
Baランクの「フルメタル・セキュリティー」は本拠地をこの国第2の人口を有する「マーケット・ガーデン州」の州都「マーケット・ガーデン特別市(ディストリクト)」に本拠地と営業範囲を置いている。
この会社は後発勢力であり、長年BーからBの間を行ったり来たりしているカンパニーだったが幼年学校と予科学校への投資が効を奏してか、最近はBaまで急激な成長を見せている。
最近は予科学校からの採用が大部分になっているが私立の士官学校や転職者からも人材としてスカウトしてくることもある。
マーケット・ガーデン州は他の州や特別市に比べて銃の使用などの制限が厳しいことで知られている。18歳以下の銃の保持は犯罪行為とされている。例外はカンパニー機構の射手資格を幼年学校か予科学校で取得する事だ。
カンパニー機構の射手資格の取得だが、大抵は挫折する資格としてその名が知られている。
(写真:Security Squad、Assault Team所属のSpecialist=Leader)
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