INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.12

天然無能は大型で強い勢力のまま今日も暴走しています。

「この画像を流出するという犯行組織だがこの業界人には人体実験画像にしか見えないのだが……」麻酔科医が率直な意見を述べる。

「ええ、人工的なエロティズムはこの業界人にはアカデミックな反応しか残さない」神経科医も同意する。

「これもまた職業病の一種ですね、自分もこの症例の救急処置法を思案して、結局エロティシズムを感じなかった一人です」ワイズまでもが口を揃える。

「医療従事者はリアルなものしかオカズにできないという新たなる精神病理が見いだせたから論文を書かせてもらうがよろしいか?」神経科医が了承を取る。

「合意します」麻酔科医とワイズが異口同音で発言した。

「あと最悪の症例に立ち会った麻酔科医及び救急隊員の心的外傷についての研究もお願いしたい」麻酔科医が神経科医に持ちかける。

「激しく合意」ワイズもそそのかす。

「それも論文をかけるな……2つの課題ができた。これで実地から助教への道が開けたというものだ」神経科医が野心を見せる。

「ついでにあの症例の時の患者の脳波を測定させて脳外科医も巻き込め」麻酔科医が悪魔の助言を行う。

「医療従事側の心拍を測定して心臓外科医も巻き添えに……」ワイズまでもが悪意に満ちた提案を行う。

こうして2名の警察顧問医師と救急救命士による画像の検証が終了した。

「いやはやアカデミックな時間を過ごせたよ……さてこれから患者の再血液検査だ。どれだけアッパーを解毒できたかこまめに測定する必要がある」神経科医が席を立った。

「こちらは弛緩剤を投与された患者の再血液検査だ。多分0に近い数値には戻っているはずだ」麻酔科医も席を立つ。

「レポートできたら複写版でも送っていただけますか?」ワイズが医師団に要求する。

「ああ、この症例の対処法は現場での措置が重要だ。マーケット・ガーデン州全域の消防に送っておくからそれを読んでくれ」医師団が要求に応じた。

「ありがとうございます。参考にさせていただきます」ワイズが頭を下げる。

「しかしこれほど職業意識の高い救急救命士は珍しい……」医師団もまた感心している。

「いっそあと4年医科大学院に進学して麻酔科のドクターになってあの症例の苦痛をともにしよう!」麻酔科医がスカウトしてきた。

「いや、心療内科医が不足しているから神経科及び心療内科のドクターを目指せ」神経科医までもがスカウトする。

「今の仕事を辞めたらその時に紹介状をいただきます」ワイズはあまりこの業界に深入りしたくはないので丁寧に断りを入れた。

リバーサイド・エッジ市警にこの2名の医療顧問のアドバイスがあってか今回の事件は広域犯罪としてマーケット・ガーデン州警察本部に長い戒名付きの捜査本部が設置される事になった。

その後ガードをキャンセルして画像を加工してより見やすくしたバージョンがフルメタル・セキュリティーとフロントライン・コープス両者に配布された。あくまで犯罪の証拠としてブラック&イエロー側に請求書を送るための手段としてのデータである。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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