INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.43

(柏どうでしょう?)by天然無能@ノリンコ最高!

話題に出た温泉地は九州にある。幸い当該地のカンパニーとフルメタル・セキュリティーは比較的仲がよい。

そのため作戦許可はあっさりと下りたので早速マーケット・ガーデン国際空港から直行便で行ってきた。

そこは一見廃墟に見える。だが、シャイニがすぐに気づいた。

「この村が地図から消えた後に出た車両の廃車が数台ある。恐らくここに誰かが来ているはず……」シャイニが車を指差し言う。しかも銃弾のめり込んだ跡がある。

「恐らくINSURGENTSの演習地だな……」合同作戦に巻き込まれたたフナッシが言う。

「フナッシ先輩って運が悪いですね……」ハミットがなんか不機嫌な顔をしている。

「ここって温泉地だったんっすよね?見る影もないけど……」がっかりした声でライフルマンのハザードが愚痴を言う。ハザードもまた合同作戦の巻き添えになっている。しかも最近は武器をガリルSARに変えている。

「卵でも茹でたいのか?」ワイズがすかさず牽制する。

「司法取引の条件がここの拠点制圧とは……」やむなくついてきたナゾニクが不満げに語っている。

「ここの橋の取り合いが一番血が流れる気がする。援護物で身を守りながら慎重に事を進めよう」ワイズがスコープを覗いて一覧した後チーム1に指示を出す。

「チーム2はチーム1が橋を奪っている間に回り込んで温泉宿集落跡地を捜索します。敵が出現したら生きて返さないけどいいですよね?」ハミットが念に念を押す。

「まあ、遺体になっても身元の鑑定はできる」ワイズがそっけなく答えた。

「制圧後は温泉宿集落跡地を掘り返す。40年前の遺体が発見されればこの村で何が起こったかわかるはずだ」ワイズが任務の真の目的を語る。

そのそもこの任務はマーケット・ガーデン州警察とイエローラント州警察から請け負った仕事である。両警察は現在ダルマニア州検察のスキーリゾート襲撃許可を待っている最中だ。

ここまで来る間に40年前の事件の調書のデジタル化ファイルに目を通す。

「政治闘争の名のもとにこの事件が起きたのか……」この記事を見た全ての者が吐き気を催す凄惨な共食い殺人がこの温泉地で発生した。

事件の内容を要約するとこの温泉地に「勉強会」と称して集まった15人の学生の目的はテロによる革命を目的にした戦闘訓練であり、山や建物の影から村民や湯治客を標的に銃撃するなどして学生10人を含む30人が死亡した。そのうち5人の学生は全員未成年であったことから名前の公開さえされず、さらに遺体すら発見されぬまま生死不明扱いになっている。

「『マッデス』の本物がこの5人の内の1人である保証はない。学生グループの数がこの記事には明記されていない。宿帳に残っている名前から15人の身元が判明しただけだ」この村の手前の警察署でのブリーフィングでワイズが意外な論を展開する。

これには地元の警察署も抜け穴を見つけられた気分でバツが悪い。

「ここは今でも演習地で使われている。火薬の匂いがフレッシュだ」英語でナゾニクがユリウスに話す。

「それより不慣れな武器で戦えるのか?」逆に英語でユリウスがナゾニクに話しかける。

「その場で調達できる武器で戦ってきた。不慣れな武器など存在しない」ナゾニクはあっさり言ってのけた。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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