INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.50

徳島、山形、東京V、そして横浜FCには頑張っていただきたいと思います……by天然無能@子供は寝ろ

しかし士官学校は前述の通り、発情期のカンガルーだらけだった。故郷に戻るたびに動物園で肉食獣を見て心を癒やしていたユータスはそこで恋に落ちる。

動物園のベンガルトラ担当飼育係の美女と付き合い始めたのである。一見美女と野獣のこのカップルだが双方が肉食獣系である。

このお似合いカップルはユータスの就職が決まった直後に結婚する。そう、彼女はこのユータスという肉食獣をあっさり飼育してしまったのだ。

このショッキングな出来事が3つ上の先輩であるハミットの婚期を大幅に遅れさせているという説すらあるのだが、ハミットの本音がユータスの妻にツンデレ魔性なハザードの飼育法を教えて欲しいというところである。

そのハザードだが未だに欲求不満なようである。

「1晩に14人を満足させてもまだ俺は満ち足りてなかったらしい……」かつては士官学校のほぼ半数を相手にしていたハザードの魔性が再び覚醒してしまったようである。

「最後の1人ぐらいは真剣にこっちも相手してやればよかったと後悔しているな」ここまで言うと士官学校時代以上に魔性である。

「……あれほど僕と遊んでベッドの上で悶えているくせにまだ不足ってどういう事?」恐る恐るハミットがハザードに尋ねてみる。

「その……14人相手にした時に薬を打たれていたのが悪かったらしい。指と括約筋ぐらいしか動かせない状態でっていうのが不完全燃焼の原因だと思う」ハザードが珍しく夜の戯れの悩みを告白する。

「ちょっと待て、セキュリティー本位で部屋を選んでやってるぐらいこっちはお前の乱れっぷりに仰天しているぐらいだ」ハザードの告白でハミットが唖然としている。

体力面ではハミットのほうがハザードよりも上回る。ハザードが快感を逃さなければあっさり堕ちるのがハザードなのは相変わらずである。

「先輩としている時は逃げてないんだけど……なんか最近、意識が飛ぶほどやりきれない……」あの魔性ハザードがここまで悩むのは珍しい。

そんな悩めるハミットの元にハザードが転がり込んでいるのはすでに士官学校と予科学校の上下に知れ渡っている。

悩める後輩たちを察してか、大先輩のヒマジンさんがハミットに荷物を送ってきた。

「割れ物注意……どっかの土産物?」名門にしてAランクカンパニー勤務のヒマジン先輩のことである。これは間違いなく無駄なアイテムだ。

開封すると中からパッキングされたボトルが一本入っている。元々几帳面なハミットがパッキングを丁寧に剥がすとそのボトルには「レッド・ボルテージ」というラベルが貼られていた。

「マッキーの本性は夜開く:夜の生活が不完全燃焼気味なマンネリカップルに送るローションです。成分中のカプサイシンであなたの愛は完全燃焼間違いなし」ラベルの裏側に効能書きがある。それを読みながらハミットは言葉を失った。

「なんでわかってるんだよ……」ハミットは疑心暗鬼に陥りつつもそのアイテムを今晩ハザードに試してみようと本気になっている。

ハミットが車を走らせてパーク内株主優待適用最安値ホテルの部屋に電話を入れる。案の定ハザードはロックを外して待っていた。

部屋にはバナナの山がある。一体何がハザードの身に起きたのか?

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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