INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.62
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「了解。いつものですよね?」ハミットが尋ねる。
「ああ、あれ以外は受け付けない」ワイズはそう言うと陰鬱な精神科の廊下をあるきなれた雰囲気で受付へと向っていく。この雰囲気だけでイニエガの気持ちも鬱々とする。
反面この空間の檻で悶えるハザードを想像すると変態将軍の異名を持つイニエガの頭の中に煩悩が駆け巡る。このシチュエーションでハザードを更に調教してみたいとさえ思いつく。
(拘束道具で檻に束縛して容赦なく後ろを開発して叫ばせる。でも助けは来ないというこの最高の環境って……萌える……)変態将軍イニエガの煩悩が暴発寸前だ。
「さて、イニエガさんが変な気を起こす前に面会室に入ろうか……」ワイズが鍵を持って戻ってきた。
(つくづく勘の鋭い男だ……こいつ大嫌い!)イニエガが下心の図星を射抜かれ腹立たしく思っていたのもつかの間、イニエガさえも恐怖に震える話が展開されていく。
「バナナの皮を出せないなんてイニエガさんらしくない」いきなりワイズが図星を突く。
「そもそもあいつが俺に悩みをうちあけた。『不完全燃焼』でくすぶってるからなんとかして欲しいって。だから調教道具持ってっていろいろ試してみたんだが……」イニエガが言葉に詰まる。
「それとバナナの関係は?」ハミットが軽蔑の眼差しを向けている。
「あいつも不思議がっていた。拒んでいないのに身体が開かなくて辛いって……だから口をバナナで攻めて後ろを指で開放しようとしたのだが……」イニエガらしい変態トークの始まりだ。
「欲しがっているのは口に突っ込んだバナナへの溺愛で理解できた。だがやはり後ろのガードが硬すぎる。明らかに上半身と下半身が矛盾している。それでバナナを後ろに挿れてみたのだがバナナでやっと滑って入ったぐらいだ。無論バナナで弄んだら反応したがやはりあいつらしくない」変態将軍イニエガが異変を感じるぐらいだからこれは余程の異常事態だ。
「まあそれぐらいの変態プレイで発作を起こす相手でもない」ハミットまでが疑問を投げかける。
「で、イニエガさん、彼、悶えて乱れました?」ハミットが露骨な質問をする。
「ダメだった……あれだけ責めても喘いでエロい言葉を吐き出すだけだった。こっちもヤケになってバナナを激しく動かしたら皮が中に入って出せなくなった。それで撤退した」イニエガが逃げだした理由を素直に自白した。
「それで不完全燃焼のハザードが僕を呼んだわけですね……バナナの皮の件を伝えてくれれば僕が取り出してましたけど……」ハミットがイニエガを睨んでいる。
「その後、僕が責任持って彼が指ぐらいしか動かせないぐらいまで何度も落としましたがまさかいきなり発作とは……」ハミットがイニエガ逃走後の顛末を語る。
「ハザードの経歴を知っていれば変態プレイで発作を起こす相手ではない。許した相手以外の快感は遊び程度に切り捨てられるだけの修羅場を切り抜けた奴だ。それが発作を起こすということはあの夜になにかもう一つの事件があったはず……」ワイズが的確な分析をする。
「確かに並半端な変態プレイで発作を起こすわけがない。それは数々の変態を相手にしてきた俺が一番理解している」イニエガも同意する。
「イニエガさんが一番理解しているというセリフを言う資格はないと思うけど、僕も彼がそんなに脆弱な訳がないとは思う」ハミットも同意した。
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