INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.75

クソな気分の皆さん、クソコンテンツで更にクソな気分になって下さいby天然無能@ドン・キホーテで買ったドン・ペリニヨンで悪酔い

だが銃を構えるとすぐにそれに慣れていく。おそらく記憶にないが自分は戦士だったのだろう。

最後に覆面をかぶり、兵士014号の実戦が始まる。

外を見回すとそこは薄く積もった雪と切り立った崖、高地には土のうをつんだ陣地が複数存在している。

インカムから指揮官の声がする。敵の本陣の位置はすでに頭に入れている。その位置から確実に敵は来る。まずは中央の陣地の死闘に参加する。

敵を見つけ次第、引き金を引く。決して安定しているとは言えないAKカスタムの最小限の弾丸で敵をひたすら駆逐する。

しかし周りの兵士が次々敵に仕留められていく。いつの間にか最後の一人になっている。

次から次へと隠れ場所を変えては自分が引き寄せた敵を排除し続ける。数が多ければセカンダリーで頭を撃ち抜く。驚くほど冷静に敵の頭を撃ち抜く自分は何者なのか?

疑問に思いつつ目に見える敵に弾丸を撃ち込む。気がついたら敵の部隊は撤退していた。

「21人殺害、22人負傷。小銃と拳銃だけでよくやった。兵士014号よ……」撤退後基地で司令官に労われる。

「21人殺害?!」兵士とはいえ自分は何をしたという?本能と直感で引き金を引き、武器を持ち替え、位置を変えては戦場を広く逃げ回った末がこの結果か?

自分のしたことの結果が心に重くのしかかり、気がついたら歯がガタガタ震えている。

「恐れることはない……」震える自分を指揮官が抱きしめる。その暖かさが心を癒やす。そのまま兵士014号は指揮官に身を委ね、一晩たっぷり愛された。

翌朝には罪の意識は消え去って、指揮官と組織への忠誠だけが刻まれた。

その頃ピンク・ウルブスのテリトリー内のサウスパーク地区に件のビデオ販売店への強襲依頼がマーケットガーデン州警察とブラック&イエロー社から出された。

治安が最悪の地域ではあるがAランクカンパニーを相手にすれば簡単に制圧できる仕事のはずだった。

しかしこの任務の前にすでにグランドスラム州税関検疫当局には「危険生物『サンドストーム』に関する目撃情報」が通達されていた。

だが、サウスパーク地区は港湾施設とは無関係の地域であることからピンク・ウルブスの強襲部隊にはその情報が伝えられてはいなかった。

ピンク・ウルブスのチーム2隊長でリーコンのジェニオが夜の街灯を頼りにP90短機関銃の銃口を暗闇に向けて歩く。

探索しているうちに件の店の裏口を見つけた。

「頭数揃ったらチーム2は裏口から突入する。チーム1は逃げる相手を正面から阻止や、ええな」

「チーム1、了解した。新入りばかりのチーム2や。無理は禁物や……」静かな声でチーム1隊長のアッシュがインカムで連絡する。

「相手はただの売り子やろ?チーム1を呼ぶときには全て片付いとるから心配せえへんで結構や」ジェニオが陽気な声で返答する。が、アッシュには不吉な予感がしてならなかった。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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