INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.76

アルバム1枚分プロパティー設定が間違っていました(……トホホ)by天然無能@V6のテイク・ミー・ハイヤーはウルトラマン・ティガのOPだったんだぜウェーイ!

「ヤバイ街なら夜は人が往来しているはずやけど……」正面を包囲しているアッシュにはそれがただ気がかりだった。

しばらくすると店舗主たちが小型拳銃片手に逃げ出してきた。撃ってきた相手はそれ相応の対応をしたが銃を捨てた相手とその連れの数人の一般人は確保した。

「数人撃ってきたから仕留めたが、残りはすべて確保した。死体と残りの頭数は事前の情報どおりやから引き上げや」チーム1隊長アッシュがインカムでチーム2に伝達する。

しかしチーム2からの返事が一向に帰ってこない。チーム1は通電している部屋の電灯をつけて警戒体制に入った。

「この街は危険や。早く出たい……鉄格子の中のほうがマシや……」店の売り子が震えながらアッシュに申し出る。

「どういうことや……」アッシュが目で売り子を威圧する。

「ビデオの出演者の記憶を消すための『サンドストーム』ちゅうヤバイ生き物の部屋をあんたらの仲間が開けてもうたんや。今は寒いから外に出ることはないんやけど、店の中はもうダメや……」売り子が「サンドストーム」の存在を語る。

「隊長!今すぐ検疫当局の危険生物駆除班を要請してください!」正面から逃げ出してきたのは重装備のモミージだ。その利き手には白い液体のこびりついた鋭いコンバットナイフが握られている。

「店の中に何があるん?」アッシュがモミージに尋ねる。

「検疫当局に自分が詳細を説明すれば済むことです。チーム1隊長のする仕事は最後の段階の援護要請だけですから!」モミージがここまで物事を深刻に上げてくるのは初めてだ。

アッシュは気を落ち着かせて検疫当局の電話番号を探して通話した。当然位置情報は入れている。

「モミージ、自分の代わりに説明頼むわ」アッシュが冷静に電話を手渡す。

「ピンク・ウルブスのチーム1隊長の個人電話やな。どないしたん?」検疫当局でも現地語しか通じない。

「危険生物と任務中に遭遇。特徴は多触手で目標に絡みつき、口から毒を送り込み人間の体液を栄養源にする生き物です。至急危険生物リストからの照会作業と危険生物駆除班の派遣を要請します。最終オーダーは隊長と交代します」モミージが士官学校で学んだ報告手続きを取る。

「チーム1隊長アッシュや。補足情報やけど、襲撃任務中の捕虜の証言やとその生き物の名前は『サンドストーム』や。補足情報と先程の報告をピンク・ウルブスチーム1隊長のものとさせていただきたく。チーム1は拡散阻止のため現場外で待機し、目撃次第排除する。おおきに!」アッシュも手短かに報告する。

「……AN-M14を用意しとき。見つけたらそれで焼き払う!明るい部屋からは一歩も出るな!重装備者が壁になるんや。ええな」アッシュが極めて冷静になる。

「自分は重装備や。カンパニーのオフィスに軽装備者が伝えといて。あと、新入りの軽装備はモミージにメインを渡せ……」アッシュが部隊を再編する。

「『サンドストーム』やな……」ピンク・ウルブスの外国籍傭兵でチーム1のデモリッション、ジンニーが口にする。重装備の割には軽快に動く凄腕だ。

ただし肩を被弾したときに手術を受け、それ以降は反動の強い銃を装備できない。火力は期待薄だがグレネードランチャーを適切な時に使って何度もピンク・ウルブスを脱出させた切り札だ。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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