INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.77

ネイティブの記述ではありません。よって追突注意コンテンツですby天然無能@炙りえんがわ運転禁止

「ワイの祖国では特殊部隊の記憶消しに使われとる。その生き物は究極の快楽を与えるが引き換えに記憶をすべて奪い去る。ときには命まで奪う……そうやってワイの祖国の特殊部隊は運用されとる……」ジンニーが意外な事実を告白する。

ジンニーが高学歴で出世さえ約束されていながらこのカンパニーの一新兵からキャリアを開始した理由がわかった。

「貧乏で進学諦めて特殊部隊に入隊した高校時代の友人たちの全員がこの生き物の犠牲になった。今では誰もワイのこと覚えてへん。だから祖国に愛想つかして逃げたんや……」ジンニーが祖国を嫌う経緯を語る。

その頃、検疫当局は「サンドストーム」のデータベースを見て呆然としている。更新時間は15分前、マーケットガーデン州検疫当局からの投稿だ。内容のおぞましさに絶句しつつも検疫当局の駆除班が防護服を身につけて救助活動に向かった。

外で警戒が続く中、すでにチーム2の7名中、堕ちずに耐えているのは隊長のジェニオ一人である。

ジェニオは基礎IQが極めて高いが若干注意散漫なところがある。今回も警戒を怠ったことに自己嫌悪に陥っている。しかも資金的に苦しい時期に海外の危険なカンパニーと契約し、その時の負傷を遺伝子操作で治療されている。

その遺伝子操作の後遺症は今でも彼を大いに苦しめている。体内に残ったゲノム加工物質がすでに全身に回っていることがわかっている。

「あの物質が活動を始めたらワイどうなるんやろう?普通の身体なら快感やけど……ワイには恐怖しか感じへん……それで金縛り起こすなんて最悪や!」あまりに強烈なエクスタシーがジェニオの身体を恐怖させる。

自分の身体にとって何が危険か理解できる頭脳を持っているが故にジェニオは抵抗不能のまま継続する過度の快感に緊張しきって寒気さえ覚え、冷や汗が止まらない。

恐怖が増していくごとに、意識を失う恐怖が加わる、恐怖の累積が全身に不快物質を拡散させて快感と相殺する。不快物質は容赦なくジェニオの臓器に負荷をかける。臓器への負荷が自分を更に苦しめる。どんどん鮮明になる意識が辛い。

「早く助け出されたい……このままワイは中から壊れていくのか、それともあの物質が暴走するんか……どのみちお先が真っ暗なだけに辛い……」ジェニオは恐怖と不安と絶望の中救助をひたすら待っていた。

どれほど経過したか不明だが黄色いゴム手袋が自分の喉を責め続けた触手を引き抜く。あの生き物は長い柄の漁具で刺されてすでに息絶えている。

生き物が取り除かれるとそれと同時に何かが混み上がる。それを吐き出すと同時にジュニオが意識を失った。

その頃マーケットガーデン特別市内の病院からから車で5分のリバーサイド・エッジ特別市内の焼肉屋では変態将軍イニエガ感謝祭と称してハザードの快気祝いが行われていた。

薄い壁の向こうで続く変態自慢は周囲の顰蹙を買っているが本人たちは気にする様子もなく肉を焼くときも変態トークを連発する。

これが酔客ならまだ救いがあるが注文されるドリンクはすべてノンアルコールビールである。つまり酒抜きでエロいのだ。

さらにこの悪質客は安い肉しか注文しない上に最小限しか網には置こうとしない。しかも安いカルビクッパを大盛りでなどと更に値切り策を駆使する。

この店からするとコスパ最悪の変態集団の一人に電話がかかる。ハザードへの熱愛を語るハミットの電話が鳴っているようだ。

「ここでスマホだしたら皿で殴っちゃうぞ!」皆がハミットを追い払う。仕方がないので店の入り口の電話スペースに逃げ込んで表示を見つめた。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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