INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.81

レバノン料理をピトー管に詰めるゴーン容疑者夫人「リタ」のキャラクターが強烈過ぎて……ボスキャラ?by天然無能@メーデー!民

グランド・スラム州での仕事は意外とすんなりと終わった。血液製剤や脳外科手術用の低温手術室等の手配を空港で済ませておいたのが功を奏した。

最後の最後で外科医が縫合に手間取ったが我ながら半端ない仕事で時間内に完遂した。

「糸を抜けば傷は残らないと思います」ワイズが術後にそう告げた。

「たしかにこれだけ完璧な縫合だと傷跡どころか腹筋への後遺症も残るまい……」医師団がオペナースの縫合技術に唖然呆然としている。

「と、いうわけで仕事が終わったので帰ります。まだやり残している仕事があるので……」ワイズは医師団と別れ、病院の前に待っていたピンク・ウルブスのモミージの車で空港へと向かう。

ワイズが仕事をしていた頃、ハミットはグランド・スラム州警察に保護されていたスピードの家族と再会した。彼らはサウス・パーク地区で監禁されていた。

季節が寒かったためサンドストームは全て地下室や倉庫で焼き払われたそうである。

その頃、記憶をなくしたスピードと禁断の愛に陥ったソニックに組織からの指示が出る。組織員のスカウトのため一般人への情報操作を行なうというのだ。

「情報操作……なにをするんです?」ソニックがスピードの部隊のスカウトになったため、スピードにそれとなく問いかける。

「全ては上層部が決めることだ、兵士である我々に考える必要はない」兵士014号となりきっているスピードがソニックの問に答えた。

「エデン・スカイ・タワーの放送設備から出る電波の表層画像の裏レイヤーに洗脳画像をインサートする。全ての地上波の視聴者が、我々の思想に賛同する」組織の幹部が説明する。

「洗脳画像はすでに某国のから購入済みだ。残酷にして人々の破壊への欲求を喚起する画像だ……これでいくつかの国家が消滅した」組織の幹部が說明する。

「最も我々革命兵士は地上波はおろか衛星放送も見ないのだが……」組織の幹部が残酷な笑みを浮かべる。この兵士たちも洗脳されるまでこの画像を見させられるという。

「カンパニーの戦闘員にとってこの映像は実体験済みだから効果がない。むしろトラウマを呼び起こして逆効果になるから決して見てはならない……」ソニックにテレビ禁止令が出る。スマホも取り上げられている中、どう暇を潰すのか?

「今日、天気悪かったっけ?」ワイズが予定のフライトが天候調査中で遅延しているのを気にかけた。

「いや?昨日の予報では終日晴れだったはずだけど……」ハミットがニュースアプリを再確認する。

「うん、やはり現地は晴れている……だとするとなにか非常事態が発生した?」ハミットが首を傾げている。

案の定2人の携帯が振動する。

「この一見意味不明なメールアドレスが来ていることでわかる通りなにかがあったらしい……」ワイズがメールを開いてみる。

やはりカンパニーからのメールだった。

ロスト・エデンおよびその周辺地域で暴動が多発しているという。空港内も乱闘状態で収拾不能の大混乱だそうである。

「お前の愛車、買い替えになるかも……」ワイズがハミットに話しかける。ハミットの顔が怒りで引きつっていた。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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