INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.88

煩悩渦巻く世界です……by天然無能@ジャンクファイル整理中

まず痛車のプリウスがワイズ一家とハミット、それとおまけのハザードを連れて到着した。

「あ、モーゼル教官、お久しぶりです!見ていただけましたか?このクソ中古!」ハミットはあの日、案の定、空港駐車場で愛車を暴徒に木っ端微塵に破壊されていた。

ピンク・ウルブスとの交渉の結果手に入った資金で買えたお買い得の中古車が走行距離皆無のほぼ新品プリウスである。

ただしどう見ても痛車である。しかもクソアニメの……

「その車だが……擬装網をかけた上で見えないところに止めておいてくれ……」モーゼルは困惑を隠せないでいる。

次に温泉の送迎バスが到着した。そのメンバーを見てザスパークのスタッフの顔面が凍結した。

「上越新幹線の予約が取れなくて普通車でした……」おいでよしたのは今頭角を示し始めたコーサンだけなのだが、モービィー・ブライアンズ社のサポート、最後の防壁レオンとバトル・スリー・ブラザーズの盾にして飛び道具、ライフルマンのガミティがおまけについてきた。

正直おまけの方が豪華なのだが、本人たちはコーサンの連れだと言い張っている。無論、ハミットのおまけのハザードも「連れ」を強調している。

「……せめてバックアッパーにだけはなってくれ」最強のおまけ軍団にモーゼルが一応話を持ちかける。

「わっかりましたーっ!」おまけ軍団はバックアッパーにだけはなってくれるようだ。

「ハザードの恋愛ってまだ続いていたのか!南青山のドルガバ許すまじ!」ソニックの顔が引きつっている。

「で、部屋を決めて下さい。後は家族風呂の予約を……」ワイズがクソアニメの痛車から大量の荷物を出している。浮き輪などがあるあたり、ホテルにプールがあるのを下調べしていたようだ。

「こちらはジムの予約を……ガンプラでない方です」ハミットもまたハザードと仲むつまじく荷物を積み出している。こちらもホテルにジムがあることを下調べしていたようだ。

「全員別部屋でお願いします」コーサンが要求する。修学旅行気分ではないところが嫌である。

「僕はハザードとハネムーンスイートかダブルでお願いします」ハミットの頭の中にはそれしかないようだ。

「あのぉ、自分もスピードさんとダブルの同部屋で……」ソニックまでもが下心を剥き出しにし始める。

作戦はほぼ成功しそうだが、ホテルは阿鼻叫喚の地獄絵図と化しそうだ。

「早く部屋を決めて欲しい……身体がもう限界だ……」ソニックにスピードが耳打ちし、熱した身体を押し付ける。

「スピードさんがかなり危険なので部屋を決めて下さい!」ソニックが相当に焦っている。

「部屋割りできましたぁ~っ!」イケパラの失楽園が天国にしか見えない湯もみ娘スタイルの女性コンセルジュが部屋割り表を持って現れた。

「その他オプションの予約についてはホテルのスタッフから各部屋にお知らせします」色目でマッチョイケメンの失楽園を見ながらコンセルジュは去っていった。

すぐにソニックがカードキーを受け取るなり荷物を持ってスピードとともにエレベータに駆け込んだ。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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