INSURGENCY Companies of Rogues REDUX pt.93
勝手にWindows Defenderがスキャンを始めたためINSURGENCYが共倒れして再起動したらアイコン配列がめちゃくちゃに……(泣)by天然無能@イカれたWorkshop民(INSURGENCY用マカロフです)
「じゃあ、シャワーを浴びてくる」スピードが立ち上がると両足の間から白い液体が滴り落ちる。
(スピードをなんとか連れ出して、その間に掃除を呼ばないとこれはマズい……)白い足跡を残しているスピードを見てソニックの全身に寒気が走った。
ソニックが携帯電話の電源を入れると着信が60近くあった。
(これは相当周りを怒らせたな……ハザードに今会いたくない……)ソニックが震えていると案の定ハザードから電話がかかってきた。
「よお、ソニック。ずいぶんとご盛んなようだが……」ハザードの下心あけすけの言葉がソニックの心を真っ黒に染める。
「2日間なにやってたんだ?数時間したあとで寝落ちか?」ハザードの声が笑っているがまさか24時間以上も続けていたとは答えづらい。
「で、俺の話はこれで終わりだが、スピードの取り扱いについて説明したいのがいるんだが……」ハザードはそう告げると勝手に電話をワイズに渡した。
「ソニックだな?」電話先の声が深刻そうだ。
「はい……そうですが……」ソニックが恐る恐る答えた。
「スピードの身体に異変があったな?」電話先の声が図星をつく。
「な、なんでそれをご存知で?!」ソニックの声が裏返っている。
「心あたりがあるのだが……スピードの身体の異変を詳しく伝えて欲しい。思った以上に症状が深刻になっている嫌な予感がするんだ……」電話の先の声の主は担当救命士のワイズである。
「まず、発情期の動物みたいにともかくしょっちゅう求めてくるんです。最初は願ったり叶ったりだけど流石に体力も限界で……しかも最近は闇夜で目が光ったり牙があったり……スタミナも普通ではないです」ソニックがスピードに気づかれないように小声で相手に話をする。
「……やはり心配したとおりだ……スピードに直接伝える事項があるから最上階のバーラウンジに来るよう伝えてくれ」そう告げると男は電話を切った。
(どうやって風呂上がりのスピードをバーに連れて行くか……頭が痛い……)ソニックはスピードをバーに連れて行く口実を考え続けた。
その頃スピードは自分の身体をシャワーで洗い流しながら驚いている。すでに2度バスタブの水を変えても白く濁ってしまう。
(やはり自分は異常だ……)スピード自身もその事実に気が付き始めていた。
「ソニック、昨晩のことだけど……」シャワーからバスローブ一枚で戻ってきたスピードがいきなり切り出した。
「軽装でいい。少し酒でも飲んで落ち着きたい……」それとなくバーへと誘うソニックの服装がやたらと整っている。
「最上階のバーラウンジ?」雰囲気を察したスピードが話しかける。
「あ、ああ。街の夜景を見ながらカクテルでも引っ掛けようかと思ったんだけど、いいか?」ソニックが裏を隠しながらなんとかうまく連れ出そうとする。
「わかった、それ相応の格好はしておく……」スピードが服を探しているが仕事着と訓練と部屋着のジャージ類、あとは近所のショッピングストアに行くためのカジュアル程度しか持ち合わせていない。
他人の結婚式に行くときは大抵レンタル衣装で済ましているのがスピードという人物である。
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