Downfall The Empire of Tahjimar
変態ゲスファンタジーににつき閲覧注意(でもリンク先は正しい……)
第6話 暗黒の王子、嫁探しの旅に出される
「指導とはいえ、達きすぎだ。弾けたところはおまえさんの下着で拭っておいた。その乱れた顔はこれで拭け」司祭が台拭き布をキッチンから投げつける。どうやら手を洗っているようだ。
「男が堕ちる様を見て興奮したことに嫌悪感を感じている……乱れるお前はその気のない男すら扇情する。遊び人の俺が男に初めて萌えた。怖いからもう手出しはしない。お前の子供に出会ってもも髪すら撫でたくない。お前の子供だからな」司祭が目線すら合わさず言い放つ。
「それで未熟者の頃は周りの野郎が片っ端から襲ってきたのか……もっと早くそれを知りたかった」涙と唾液で乱れた顔を台拭き布で拭きながら司祭に告った。
「俺を含めて誰だってお前の絶頂を見たらもう一度見たくなる。それが怖いと思うのは俺が司祭であり遊びを極めた者だからだ。相当な抵抗力がなければその欲望を抑えられず再びお前を襲うのは当然だ」司祭が更に告げた。
「そんなにエロいですか?」恐る恐る尋ねてみる。
「素顔がエロい。それが更にエロさを増していく。だから絶頂に達するまでエロさを増していくお前を見て楽しみたい。残念ながら俺はその欲望に屈した。絶頂まで続ける必要はなかったというのに……」司祭が本音を告った。
「素顔が……エロい?!」強烈なブローを食らってアノミツの身体から快感がすっかり消え去った。そのエロい顔で俺は数多の者たちを切り刻んできたのか?
皆が怖気づき、遠ざかる理由が理解できた。エロい上にその顔は達成感と征服欲でさぞかし喜んでいたはずだ……見たら確実に恐怖する。
嬉々として逃げ回る者を片っ端からエロく喜びに満ちた美貌で殺戮しまくっている自分が暗黒の神々の寵愛を受けるのは当然の流れだ。俺は悪魔になるべくして成った。心も身体も激変したはずだが違和感はまったくない。
精神的には成長した分、体の変化と相殺すると差し引き0の凶悪度か……。
「女と二人きりになるまで素顔をできるだけ隠せ。無用な嫉妬を買う上に目立ちすぎる」司祭が旅の心得を語り始めた。
「それから注意事項だ。俺がその先に進まなかったのは指からだけでも強力な魔力を受けていたからだ。押し入ったら自分が無事で済むとは到底思えない。それほど暗黒の王子の魔力は強烈だということだ」司祭が自分と交わる側のリスクを告げた
「その強烈な魔力を抵抗せずに受け入れられた者のみがお前と交わってもその心身を維持できる。ただし全ての生き物は防御本能として魔力に抵抗する。その本能さえ捨て去るほどの絶望と現実逃避の願望を抱えた相手なら本能が発動しない可能性があるが……」旅が困難になるとまで告られた。
「お前の魔力には絶対に抗えない。だから交わった瞬間にお前の相手のほとんどは猛烈かつ高速な変異を起こして肉の塊の怪物になるかスライム化するか……どのみち凶悪な怪物を造り出す。自分の起こしたトラブルに巻き込まれる前に逃げろ。わかったな」司祭に五寸釘を刺された。
「そうか、変異を見られないのか……残念だ」俺がニヤリと笑う。俺は生まれつきこういう性格だ。悪魔になったからそう返答したわけではない。
「そう答えると思った。お前の凶暴ぶりは100年前から伝説だ。破壊と殺戮、敵将斬りをこよなく愛する史上最強にして最悪の戦士と……ただ、負け知らずではあったらしいな」司祭が更に俺のハートにコンボのブローを食らわせる。
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