Downfall The Empire of Tahjimar
エロでゴアなので閲覧注意!
第9話 Run This Town(その1)
アノマツが指で探り当てたジーナの弱点を軽く何度か突いてみる。その度にジーナを身体を震わせ甘い声をあげている。
心を読んでいるので彼女が快楽に没頭して、他のことは何も考えていないことはわかっている。
「交わりを持てる相手に種を仕込むのは安全な場所を選べ」司祭の言葉を思い出しアノマツは自分が達しそうになると一旦引いて落ち着いてからまた攻める。
この繰り返しでジーナは絶頂の手前から引き戻される。一度目より二度目のほうが際どくなる。そして三度目の繰り返しでジーナは完全に絶頂に達してしまった。
ジーナがアノマツを何度も波打つように包み込む。危険を感じたアノミツは自分を抜き出しホッと一息ついた。
ジーナの達した肉体はビクビクと震えながら両足の間からとめどなく液体を流し続けて更にシーツの染みを広げている。
その瞳は見開かれ。焦点を結ばずにただ涙を溢れさせている。
唇からは声の代わりに唾液が溢れている。
壊れたジーナを見てアノマツがその髪を撫で続ける。
「壊れた君は素敵だ……」そう繰り返しながらアノマツは悦に浸っている。
ジーナがそのまま眠ってしまったので裸体を掛布で包むようにして、自分は服を着て暗黒の教団の宿坊に戻ってゆっくりと情事の跡を洗い流した。
宿坊の簡素な寝台に横たわる。心地よい疲労感に酔いながらアノマツもまた仮眠を取った。
アノマツが眠っている間にジーナはジョニーの嫉妬を買っていた。宿の使いからジーナが仕事を忘れて本気で交わったと伝えられてジョニーは宿へと怒りながら向かった。
「おい!ジーナ!他の男と寝るのは仕事だ。本気になってどうする!」ジョニーが怒りの拳で彼女の腹部を何度も殴っている。
「ひ、ひどいわ……ジョニー!この仕事を殴って強引にさせているのはアンタじゃない!」ジーナも激怒してジョニーを罵倒する。
ジョニーは返す言葉がないので殴り続ける。
気がついたらジーナは全身に痣と擦り傷を作っていた。ジョニーの家に連れ戻されたジーナはそのままずっと泣いていた。
稼ぎは全てジョニーが持っていった。
ところがジョニーの家にすでにアノマツが先回りしていた。ジーナの泣き声を聞きながらジョニーが裏通りに入ったその時だった。
アノマツが無言で背中に背負ったバスタードソードを抜いて構える。
その瞬間に旅人の装束から暗黒の軍勢が身にまとう漆黒の鎧を全身にまとった姿に変じた。
アノマツが怒りの眼光を向けながらジョニーとの間合いを詰める。
「ジョニーと言ったな……」アノマツが兜の下でニコリと笑った。
「な、なんでこんなところに……あ、暗黒の戦士が!」ジョニーが驚愕の表情でアノマツを見た。
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