Downfall The Empire of Tahjimar

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第25話 病んだ司祭が少年に陶酔し自己嫌悪を起こす気の毒な話

司祭カヘナシは連日の入信儀式ですっかり心身ともに病んでいた。入信儀式とは闇の力で異形と化した者に洗礼を授ける儀式だ。

司祭は洗礼を授ける時、自分が崇める神と精神を同調させ、自分を通して入信者に加護を授ける。つまり、神から闇の力を預かり、それを引き渡す通り道の役目をする。

だが入信者が闇の力を全て受け入れてくれるわけではない。

洗礼儀式を繰り返していると徐々に自分の身体に余計な闇の力が満ち溢れ、身体も精神も不調に陥っていく。つまり「病む」のだ。

病んだまま息絶えてしまう司祭や闇の力で心身を崩壊させてしまう司祭も多数存在する。

暗黒の神々の司祭という仕事は命がけなのだ。

カヘナシはさすがに耐えきれなくなっていつもの通りアノマツにその闇の力を食わせることにした。

余計な闇の力を喰ってもらうと翌日からは何事もなかったかのように全てが好転する。

それだけのためにアノマツに関わっているだけだとさえ断言できる。あれで自分の魔術への関心は消え去った。悪魔を眷属にしたら面倒なだけだ。

だが今日はその悪魔が必要だ。皮肉にもアノマツの悪魔名を自分は盗み取って知っている。その悪魔名を唱えアノマツを召喚した。

「そうやって呼び出すのはやめてくれ……」アノマツの機嫌がかなり悪い。しかもおまけが付いている。

見たこともない少年だ。

「また病んだんだろ?今日は俺が拾ってきた名無しに闇の力を食わせてやってくれ。悪魔になって時が浅い。まだ未完成だからさらなる闇の力が必要だ」アノマツがキケオムを紹介する。

「この少年、キケオムは絶望のあまり憑依したレネゲードを吸収して悪魔になってしまった気の毒な奴だ。まだ悪魔名もない名無しだ。ただし宗派は俺と同じだ。教団に筋を通してもらえないか?」アノマツがなにか悪しきことを企んでいるようだが自分は闇の力にもう耐えられない。

やむなくアノマツの条件を全て受諾した。

「あの……目を閉じていただけますか?余計な知覚が加わると闇の力を見失ってしまうんです」アノマツが聞いていてもこの少年は騙しを覚えるのが早すぎる。

騙されているとも知らず切羽詰まったカヘナシは目を閉じて闇の力を奪ってもらう準備をした。頭の中を引っ掻き回され強引に闇の力を抜き取られるのは不愉快だが自分が滅びるよりずっとマシだ。

だが、事態は意外な展開へと向かう。カヘナシの唇に優しい肉の感触がする。あまり想像したくはないが、心地よさをすでにカヘナシは感じ始めている。

何度も唇に触れられる度にカヘナシは唇を開いていく。相手が少年なのは理解しているが理性で抑えられない欲望がふつふつと湧いてくる。カヘナシは少年に操られるまま舌を絡め彼と意識を同調していた。

闇の力を吸い出される感覚が未知の快感を与えている。少年とこのまま舌をつなぎ続けていたいとまで欲している。

この時点でアノマツはどうでも良くなった。手荒に奪われるよりこの少年に身を委ね心地よく奪われたい。カヘナシの理性はすでにどこかに消えていた。

Gangbear's Light Novels

スピン・オフと言えば聞こえがいいが2次創作のラノベだからな!

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